技術講座 一般
—step up編—検査室における寄生虫の同定—寄生虫の形態学的検査と遺伝子検査
鈴木 淳
1
1東京都健康安全研究センター微生物部
pp.1084-1090
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209460
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Point
●現在,国内の寄生虫症は限定的で,アニサキス,赤痢アメーバ,腟トリコモナス,蟯虫,日本海裂頭条虫などが主な原因寄生虫である.
●アニサキス,赤痢アメーバなどの寄生虫は,形態学的な検査による種レベルの同定が困難な場合がある.
●遺伝子検査に供する線虫,条虫など蠕虫類の化学固定は,ホルマリンを避けエタノールの使用が推奨される.
●寄生虫の形態学的検査と遺伝子検査の併用により,寄生虫検査の技術向上につながる.
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