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生理検査に大切な下肢浮腫の臨床症状と理学所見
山根 麗子
1,2
1北海道医療大学大学院看護福祉学研究科NP養成コース
2北海道医療大学病院看護部
pp.163-165
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208620
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はじめに
浮腫は,細胞外液の間質液が病的に増加した状態,毛細血管静水圧の上昇,血漿膠質浸透圧の低下,毛細血管透過性の亢進,リンパ還流障害などにより生じる1).浮腫を診るには浮腫の分布,皮膚状態,全身状態の確認が必要である.浮腫は全身性か局所性かに大別され,急性的か慢性的か,pitting edema(圧痕浮腫)かnon-pitting edema(非圧痕浮腫)かに分類できる(図1)2).
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