技術講座 生理
—step up編—乳がん検診:マンモグラフィと超音波検査の併用
後藤 剛
1
1勤医協中央病院乳腺センター
pp.1322-1328
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208207
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Point
●マンモグラフィを参照しながら超音波検査を行う同時併用によって,お互いの長所を最大限に発揮することができます.
●検診の感度を上げる(乳癌発見数を増やす)には,隠れている病変を見つけ出すため,乳腺が多い部位=マンモグラフィで白い部分に重点を置いて走査します.
●検診の特異度を下げる(不必要な精査を減らす)には,境界明瞭な腫瘤の超音波での鑑別と,FADという所見を読み解くことが重要です.
●構築の乱れと石灰化の拾い上げは検診ではマンモグラフィに任せましょう.
●病変の位置を推定する際は,マンモグラフィのMLO(内外斜位方向)の撮影時に斜位がかかっている点を考慮します.
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