過去問deセルフチェック!
解答と解説
pp.1257
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208184
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医学における解剖とは,目的により系統解剖,病理解剖,行政解剖,司法解剖の4つに分けられています(表1).臨床検査技師は,業務として病院内で行われる病理解剖の目的や意義を理解し,病理解剖の手続きや臨床検査技師の役割を把握しなければなりません.また,病理解剖は1949年に制定された死体解剖保存法に従って行わなければならず,執刀者の資格(第二条),遺族の承諾(第七条),試料の保存(第十七条,第十八条)などが全て規定されています.
問題1,2では,病理解剖における臨床検査技師の役割に関して問われており,臨床検査技師は単独で病理解剖を行うことはできませんが,剖検執刀医の指示の下,病理解剖業務の介助にあたることができます.その際の具体的な介助内容として,書類の確認(感染症有無の確認も含む),解剖の準備(器具など)から始まり,剖検執刀医の直接指導の下で,開腹および開胸,血液の採取,胸腹水の吸引・軽量,臓器摘出,マクロ標本の作製(臓器に割を入れるなど),摘出臓器へのホルマリン注入,皮膚縫合などがあります.
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