技術講座 病理
病理組織を用いた抗酸菌感染症の診断
森藤 哲史
1
,
金羽 美恵
1
,
安井 寛
2
1洛和会音羽病院臨床検査部
2洛和会音羽病院病理診断科
pp.1282-1286
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207802
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Point
●病理組織学的には乾酪壊死を伴う類上皮肉芽腫が特徴である.
●抗酸菌はミコール酸を主体とした複合糖脂質の細胞壁を有し,一度色素で染色されると酸による脱色に抵抗性を示す.
●Fite法はオイル・キシレンを用いることで細胞壁の脂質成分を保護し,より安定した染色性が得られる.
●抗酸菌染色で組織中の菌体を検出することは診断意義が高い.
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