技術講座 血液
シリーズ 末梢血液像観察の基礎・2
赤血球編
島田 はづき
1
,
後藤 文彦
1
1NTT東日本関東病院臨床検査部
pp.598-607
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207568
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Point
●赤血球の観察は,大きさ,染色性,形状,封入体,配列の異常などを評価します.特に貧血を認める症例では重要です.
●大きさ,染色性の異常には,小赤血球,大〜巨赤血球,大小不同,二相性などがあります.
●奇形赤血球のなかでも球状赤血球,破砕赤血球,涙滴赤血球は臨床的意義が高いので注意深い観察が必要です.
●封入体であるハウエル・ジョリー小体,パッペンハイマー小体,好塩基性斑点,マラリアなどは強拡大による観察・確認が必要です.さらに患者情報として摘脾,渡航歴の確認は重要です.
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