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はじめに
筆者の勤務する名古屋大学医学部附属病院は,明治4(1871)年名古屋藩評定所跡に公立の仮病院が設置されたことに始まる.以来140年の歳月を越えて,教育や研究を行う大学附属病院であるとともに,患者さんに質の高い医療や有益な情報を提供するために,ほぼ全ての医学領域の専門医がそろい,多くの医療者が力を合わせて良質なチーム医療の実現を目指している.
筆者は,2007年に名古屋大学大学院医学系研究科博士課程前期課程(修士)を修了後,同大学医学部附属病院医療技術部臨床検査部門に入職した(表1).臨床検査部門での日常業務と並行して,2008年4月からは,同大学大学院医学系研究科循環器内科学講座に社会人大学院生として籍を置き研究活動を始め,2011年3月に修了(短縮修了)した.2011年6月〜2013年3月まで,ボストン大学医学部ワイタッカー心臓血管研究所にpost-doctoral fellow(博士研究員)として留学し(名古屋大学医学部附属病院研究休職),帰国後,2013年4月に名古屋大学医学部附属病院医療技術部臨床検査部門に復職した.
当院の臨床検査部門には約70名弱の臨床検査技師が在籍している.臨床検査部門所属の職員は,検査部,輸血部および病理部に分かれ日夜業務を行っている.入職当初筆者は,新人ローテーションとして3週間ずつ8部署を経験して回り,その後は輸血検査を担当した.現在は臨床化学・免疫学的検査を担当している.2015年からは,名古屋大学医学部保健学科と中部大学生命健康科学部の臨床講師(生命医科学科)を兼任し,2016年からは,愛知県臨床検査技師会理事(精度管理事業担当),日本臨床衛生検査技師会国際交流ワーキンググループ委員などを拝命し,臨床検査技師の国際化についても活動をしている.
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