技術講座 血液
血液ガス分析の意義と測定における注意点,解釈
濱田 宏輝
1
,
堀之内 圭三
1
,
木村 仁美
1
,
清水 翔子
1
,
竹下 仁
1
1大阪府三島救命救急センター医療技術部検査科
pp.1222-1227
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206981
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Point
●血液ガス分析は比較的簡便に,生命維持に必要な情報が得られる検査であるが,適切に測定が行われないと診断や治療の質を落とすことになりかねない.
●血液ガス分析を正しく測定するうえで押さえておきたいポイントは抗凝固剤・気泡の除去・検体の保存・攪拌などの測定前の取り扱いである.
●血液ガス分析の意義は,酸素化能の評価と酸塩基平衡の評価であり,異常値=パニック値と考えることができる.
●酸塩基平衡の評価は,まずpH,PCO2,HCO3−の3項目を使って4つの病態に分類することが重要である.
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