書評
乳がん超音波検診—精査の要・不要,コツを伝授します
森本 忠興
1,2
1徳島大
2マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
pp.890
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206938
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所見を拾い上げる「眼」を養う書
このたび,角田博子先生・尾羽根範員先生の著書『乳がん超音波検診——精査の要・不要,コツを伝授します』が医学書院より刊行された.マンモグラフィ検診の精度管理にかかわってきた者として,本書は超音波検診の精度管理の著書として大変に期待するものである.本書に対する推薦文を述べる.
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会(精中委)は,1997年の設立以来,マンモグラフィ精度管理について長年にわたり携わってきた.2013年3月より,超音波関連3学会からの要請により,将来を見越して超音波検査の検診・精密検査に関する精度管理システムづくりも精中委管轄で行うこととなり,名称も日本乳がん検診精度管理中央機構(精中機構)と変更した.超音波検査の精度管理については,2004年に日本乳腺甲状腺超音波医学会(JABTS)が『乳房超音波診断ガイドライン』(南江堂,2004年)を出版し,改訂が重ねられ普及に努められてきた.このガイドラインの中に超音波検診の項目があり,角田博子先生・尾羽根範員先生がその責任者を務められ,超音波検診の要精基準の作成に携わってきている.
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