増刊号 一般検査ベーシックマスター
第2部 一般検査の「質」を保つTips&Techniques
Situation 1—検体採取から検査まで
髄液検査
髄液を適切に採取する
石山 雅大
1
1弘前市立病院臨床検査科
pp.296-298
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206779
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Quality Controlのために
脳脊髄液(以下,髄液)は,脳室ならびにくも膜下腔に無色透明の水様で存在する体腔液の一つで,中枢神経系の保護や恒常性の維持,そして組織液としての機能をもつとされている1).髄液の採取は検査や治療目的により採取部位が異なり,またその採取量にも制限があるため,検査を進める場合には,まず検査目的と採取部位,そして患者属性を確認することが重要となる.本稿では髄液の採取方法の違いと,その取扱いについて解説する.
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