増刊号 はじめて出会う 検査画像
2章 血液
1 CMLといえばフィラデルフィア染色体—歴史的発見から学ぶ—異常所見を見逃さない観察眼
松田 和之
1
1信州大学医学部附属病院臨床検査部
pp.858-861
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206592
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Key Sentence
■フィラデルフィア染色体は,9番と22番染色体の相互転座により生じた派生22番染色体である.
■派生22番染色体上でbcr-abl融合遺伝子が形成され,BCR-ABL融合タンパクは強力なキナーゼ活性を有する.
■イマチニブ,ニロチニブなどのチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)が治療薬として開発されている.
■BCR-ABL融合タンパクキナーゼドメインの変異は,TKI抵抗性の一因である.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.