技術講座 病理
アルシアン青染色による病理組織・細胞診断
畠 榮
1
,
濱川 真治
2
,
渡辺 明朗
3
1川崎医科大学附属川崎病院病理部
2公立昭和病院臨床検査科
3サクラファインテックジャパン株式会社
pp.670-675
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206537
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Point
●アルシアン青はメーカーや製造ロットにより,置換基としてのイソチオウロニウム基中のRの種類や希釈剤の種類や量が異なる.
●アルシアン青は染色後に水で洗うと分別が不十分になるので,酸性粘液部位以外に親和したアルシアン青が分別されず共染する.回避するには3%酢酸で分別を行う必要がある.
●シアロムチンとスルホムチン両方を染色するときは,3%酢酸に1%濃度でアルシアン青を溶解させたアルシアン青染色液pH 2.5を使用する.
●アルシアン青染色液の前に3%酢酸を通すことにより,アルシアン青染色液のpH値がほぼ一定に保たれ,染色液が劣化しにくい.
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