FOCUS
遺伝性乳癌—遺伝性乳癌卵巣癌症候群診療の現状
細田 充主
1,2
,
山下 啓子
2
1砂川市立病院乳腺外科
2北海道大学病院乳腺外科
pp.658-660
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206534
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はじめに
2013年5月に米女優アンジェリーナ・ジョリーが,ニューヨーク・タイムズ誌上で,自身がBRCA1遺伝子〔遺伝性乳癌卵巣癌症候群(hereditary breast and ovarian cancer:HBOC)の原因遺伝子〕に生殖細胞変異があり,両側乳房を予防的に切除したことを公表した.このニュースはわが国でも非常に大きく取り上げられ,以来,乳癌診療の現場においてもHBOCに対する理解,検査,予防的切除が徐々に広まりつつある.本稿では,わが国におけるHBOC診療の現状と問題点について述べる.
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