連載 忘れられない症例から学ぶ超音波検査・4
胃異所性膵
大石 武彦
1
1取手北相馬保健医療センター医師会病院放射線科
pp.1316-1321
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206290
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はじめに
筆者の勤務する取手北相馬保健医療センター医師会病院は,1982年に地元の取手市医師会(現・取手市,守谷市,利根町)により,開放型病院として開設された病床数約200床の中規模病院です.筆者はこの病院に夜間部の学生として1989年に入職し,診療放射線技師の資格を取得してから23年,診療部門の超音波検査に携わるようになってから15年になります.当院で健診部門以外の超音波検査に携わった第一号の技師が筆者で,始めた当初は決まった検査方法やレポート形式がなかったため,非常に苦労したことが思い出されます.現在は腹部・血管・体表領域の超音波検査を,2名の技師の交代制により1日約10件行っています.
今回紹介する症例は,健診の上部消化管造影検査で胃粘膜下腫瘍を指摘され,その後に施行された内視鏡検査,CT,超音波検査で診断に至ることができず,患者の希望もあり手術を施行した症例です.
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