病気のはなし
鉄欠乏性貧血
森 啓
1
1昭和大学藤が丘病院血液内科
pp.656-661
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205987
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●血算,血清鉄,血清フェリチンによって診断され,小球性低色素性貧血を呈する.
●貧血のなかで一番頻度の高い疾患で,鉄の吸収,喪失,需要の増大のバランスが崩れることによって起こり,原因として過多月経と消化管出血が多い.
●血液が少なくなると組織への酸素運搬が低下し,倦怠感,息切れ,動悸の症状がある.特異的症状は嚥下障害,異食症である.
●鉄剤内服投与によって,副作用がなければ速やかに回復する.
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