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あとがき・次号予告
舘田 一博
pp.556
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205955
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「検査と技術」2015年6月号,いかがだったでしょうか.本号の内容も盛りだくさんで,臨床検査に従事する方にとって大変わかりやすく勉強になる内容であったと思います.企画者の一人として,大変お忙しいなかご執筆いただいた先生方にあらためてお礼を申し上げます.
感染症について考えると,5月になり再びデング熱の季節がやってきたと備えている施設も多いのではないかと思います.昨年は代々木公園を中心とする国内発生例が多数報告され話題となりましたが,今年はどのようになるのか,キットの確保などを相談している方も多いのではないかと思います.昨年の第一例目は,患者のお母さんが主治医にデング熱の検査をお願いして診断されたと聞いています.医療従事者は「デングは輸入感染」という教科書的な思考で考えていたわけですが,お母さんはインターネットで娘の症状がデング熱に似ていることを調べて来院されたそうです.まさに「母は強し」の一例でした.今年はどのような感染症が流行するのか,新しい感染症が見つかってくるのか,検査の立場からもしっかりと備えていかなければと考えています.
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