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あとがき・次号予告
舘田 一博
pp.1440
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200051
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あとがき
「検査と技術」2014年12月号,いかがだったでしょうか.本号の内容も盛りだくさんで,「病気のはなし」から「Laboratory Practice」まで臨床検査に従事する方にとって大変役に立つテーマがわかりやすく執筆されています.企画者の一人として,大変お忙しいなか,ご執筆いただいた先生方にあらためてお礼を申し上げます.
今年を振り返ってみて,感染症領域において新しい病原体,再興する病原体がいくつも注目されました.わが国におけるデング熱の流行は驚きとともに報道されましたし,あらためて地球温暖化の影響を考えさせられる事実となりました.来年以降,デング熱がわが国に定着しないかを注意深く見守っていく必要があります.また検査部としても,迅速診断検査などの用意を進めていく必要がでてきました.さらにエボラ出血熱の流行がどのように展開するのか,こちらも予断を許しません.西アフリカと日本は飛行機で約24時間,エボラ出血熱の潜伏期間が1〜3週間であることを考えると,感染者が入ってくることを前提に対応を考えておく必要があります.迅速検査法はもちろんのこと,治療薬やワクチン開発の進歩が喫緊の課題となっています.
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