トピックス
血球洗浄装置の解凍赤血球の洗浄への応用
面川 進
1
,
寺田 亨
1
1秋田県赤十字血液センター
pp.284-286
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205876
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はじめに
核酸増幅検査(nucleic acid amplification test:NAT)の導入などによって,輸血用血液製剤の安全性は飛躍的に高くなっている.しかし,同種血輸血(他者血の輸血)には発熱,蕁麻疹などの副作用や肝炎などの感染症伝播のリスクが存在する.一方,自己血輸血には,これらの副作用あるいは感染のリスクがない.自己血輸血は,これらの同種血輸血による副作用を回避しうる最も安全な輸血療法であり,待機的手術患者において積極的に推進することが求められている1).また,自己血輸血の普及は,輸血用血液製剤の不足が危ぶまれる将来の血液事業において,献血由来による血液事業を補完するものともいえる.
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