臨床検査のピットフォール
嫌気性菌検査のピットフォール
国広 誠子
1
1前・山口県立総合医療センター中央検査部
pp.72-74
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205781
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はじめに
嫌気性菌感染症は,壊死や膿瘍を起こす化膿性感染症である場合がほとんどであり,分離される菌は,嫌気性菌のみによる場合よりも,通性嫌気性菌や好気性菌と数種類の嫌気性菌が分離される混合感染である場合が多い.感染症のほとんどが,常在菌が存在する部位の皮膚や粘膜面直下に膿瘍を作るため,常在菌混入を極力防ぐような検体採取法を用いられるかどうかが,嫌気性菌検査を開始するか否かの重要なポイントとなる.
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