オピニオン
再生医療における臨床検査技師の役割
徳野 治
1
1京都大学iPS細胞研究所細胞調製施設微生物検査室
pp.70-71
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205780
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はじめに
“医療”が病気やケガを治すことだとすれば,“再生医療”とは失われた機能・形態を再生して病気やケガを治すことだといえます.ただし,この意味からいえば,従来より行われている移植医療も再生医療であるといえなくもありません.
ここでは狭義の再生医療として,近年,急速に研究が発展してきた胚性幹細胞(embryonic stem cells:ES細胞)や人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells:iPS細胞)といった幹細胞とその分化細胞を用いて,失われた機能や形態を再生し病気やケガを治すこと,としておきます.
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