技術講座 病理
穿刺吸引細胞診
坂本 穆彦
1
,
古田 則行
2
,
平田 守男
2
1東京大学医学部病理学教室
2(財)癌研究会附属病院細胞診断部
pp.243-247
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205551
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サマリー
穿刺吸引細胞診による標本作製上,特に注意を払うべき点は,検体採取後,固定に至るまでの処置にある.通常はパパニコロウ染色を用いるので,固定までの間に検体を乾燥させないことが重要である.採取された検体は,その量や性状によって,直接固定法,穿刺針塗抹法,すり合わせ法,引きガラス法,圧挫法のいずれかの方法によりスライドグラスに塗抹される.各方法の特徴をよく理解して適用を決めることが肝要である.乾燥した検体にはギムザ染色を行う.
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