我らのシンボル
創立者の生き姿と学科別ワッペン—川崎医療短期大学
川上 亀義
pp.531
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205399
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わが川崎医療短大の設置母体である川崎学園は,ほかに医科大学,附属高等学校およびリハビリテーション学院を持つ医療系教育の総合学園である.その創設は昭和45年医科大学と附属高校設置に始まり,医療短大は昭和48年開設し10周年を迎えようとしている.医科大学は私学としては戦後最初の認可校である.
学園創設者である現理事長川崎祐宣は,岡山市において30年の長きにわたり,医師としてまた病院長として,自ら診療にまた病院経営に当たるとともに,推されて県市の医師会,病院協会の会長となり医療界に活躍し大きく貢献されてきた.先生の医師としての信条は"名利を顧みず,安逸を思わず,唯己れをすてて人を救わんことを希うべし"という緒方洪庵の扶氏医戒の精神そのもので,患者のため24時間診療に徹し,己を空しうして患者のためすべてを捧げつくされた.このため遠近を問わず名医良院長として先生を慕い先生の手当を受けようとする人が日夜殺到した.
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