マスターしよう基本操作
細菌検査室で用いられる滅菌法
山中 喜代治
1
1大手前病院中央検査科
pp.425-432
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205325
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滅菌とは,物体に付着しているすべての微生物を滅殺するか,または完全に除去することを言う,細菌を取り扱う際の滅菌操作には白金耳,白金線の火炎滅菌があり,作業の前後には必ずこの操作が行われる.飽和蒸気または熱風による滅菌では,各種の培地類やピペット,試験管などのガラス器具そして使用済みの培地や検査材料といったものが,被滅菌物として挙げられる.これらの被滅菌物に対してはその種類に応じた滅菌法を選択し,滅菌作業を行う必要がある.一方滅菌器の原理,構造,使用方法についても熟知していなければならない.ここでは日常の細菌検査業務で頻繁に用いられている火炎滅菌,乾熱滅菌,高圧蒸気滅菌及び濾過滅菌について作業時の注意点を述べ,操作手順を解説する.
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