--------------------
読者のひろば
佐藤 義一
1
,
橋本 さち子
1国立仙台病院臨床検査科
pp.1307
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204760
- 有料閲覧
- 文献概要
●簡易脳解剖装置作製の試み
はじめに
1988年4月までの過去14年間における当院での解剖総数1416例のうち,脳のみの解剖は254例で,全体の約18%を占めている(最低年で11%,最高年で29%).
ところで,われわれはこれまで,脳のみの解剖も全身解剖と同様の方法で行ってきたが,脱衣と着衣,剖検終了後の清掃などのために結局全身解剖とほとんど変わらぬほどの時間を要していた.そこで,遺体は無論,解剖室をも不必要に汚すことなくより短時間のうちに脳のみの解剖を終える目的で,次のような簡単な脳解剖装置を考察し,50例ほどに使用してきたが,予想以上の効果を上げることができたので報告する.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.