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読者のひろば
匿名希望
,
伊禮 みどり
,
佐藤 正人
1
1佐呂間厚生病院
pp.271
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204449
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●痛感する検査全般の知識 の向上
私が働く緊急検査室では,血液ガスやNa, Kなど,緊急を要する生化学検査を測定しています.そのため,検体を持って来るのは,大学を卒業したばかりの研修医の先生方です.やはりどこの世界でも一番下は大変なようで,睡眠時間もままならず,よく私たちが測定している間にもいねむりをし,中にはよだれなどを残していく先生たちさえいます.しばらく顔を見ないと思えば,先生自身が入院していたということもよく聞きます.
このような疲れた先生たちが持ってくる検体には,輸液の混入したものや,EDTA塩やフッ化Naなどの入った血液で電解質を依頼したり,最もひどいものでは,スピッツに入れて放置していた血液でガスの測定を依頼されたりと,笑うに笑えぬ話が尽きません.測定した結果を見て(見るまでもない間違いもありますが…),この間違いを見破ることも私たちの仕事です.この先生たちが間違いもされなくなった頃,また新しく大学を出たばかりの先生方が入って来ます.
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