やさしい統計のはなし・7
検定と信頼区間(1)
大橋 靖雄
1
1東京大学医学部附属病院中央医療情報部
pp.989-991
発行日 1988年7月1日
Published Date 1988/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204668
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前回挙げたGOTとGPTの間の相関を調べる問題(例1)と,ラットの赤血球を測る二つの機器の間の差を調べる問題(例2)とを例として,統計的推測,特に検定と信頼区間の構成法について解説しよう.
後者のデータは表1に示すとおりであり,新しい自動血球計数器Aと従来の機器Bのそれぞれで同一の個体の計測を行っている.AとBとは同じものを測っているのか,あるいは今後Bを用いるとしたら,これまでAを用いて得たデータはむだになってしまうのか,それともなんらかの補正(較正)をすれば利用できるのかを調べるのが,本来の目的である.(データは吉村,他「毒性・薬効データの統計解析」p.156,サイエンティスト社から引用した.)
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