臨床生理検査と技術 Ⅶ 呼吸機能検査
[2]呼吸機能測定装置の構造と原理
[B]Benedict-Roth型呼吸計
荒谷 清
1
1産業医科大学病院中央臨床検査部
pp.595-596
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204114
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構造と原理
蒸留水を入れた円型の水槽の中に,金属製の円筒(ベル)が浮かび,この円筒内に換気を出し入れした際,ベルの上下に伴って,連動した滑車の動きをペンによって電動式キモグラフの紙上に記録する構造になっている.電気式キモグラフの回転速度は32mm/min(肺気量分画測定),160mm/min(最大換気量測定),32mm/s(1秒率測定)の3段スピードで回転する.
気量の測定では,ベルの断面積が必要なファクターだが,個々の装置ごとに表示されている.通常13.5l型では,41.4のベルファクターになるように製作されている.
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