病気のはなし
ライ症候群
荒木 清
1
,
松尾 宣武
2
1慶応義塾大学小児科学教室
2慶応義塾大学小児科
pp.122-127
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203980
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ライ症候群とは
ライ症候群は,1963年シドニーアレキサンドラ小児病院の病理学者Reyeらが"encephalopathy and fatty degeneration of the viscera"と題して初めて報告した,急速に進行する脳炎様症状と,肝を中心とする内臓への脂肪沈着を特徴とする臨床病理学的疾患単位である1).小児期を通じて見られ,小児の重篤な代謝系神経疾患として比較的多いものの一つとされている.病因に関しては多くの議論があるが,今なお明らかにされていない.
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