ザ・トレーニング
37℃の培養で検出困難な細菌と真菌
菅野 治重
1
1千葉大学検査部
pp.895-898
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203799
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臨床細菌検査では通常,分離培養に使用される培養温度は35〜37℃が主で,一部の菌種では同定や感受性検査に25℃,30℃,あるいは42℃などの特殊な培養温度が使用されてきた.ここでは臨床細菌検査において起炎菌の検出に最も大切な分離培養を中心に,37℃培養の限界を整理し,37℃培養では検出が不可能か困難な微生物による感染症はどのような場合に疑う必要があるかについて例を挙げて述べる.
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