検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
糖蛋白質
遠藤 正彦
1
1弘前大学生化学
pp.17-22
発行日 1986年1月1日
Published Date 1986/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203540
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血漿中には約200種の蛋白質の存在が知られているが,その中でアルブミン,C反応性蛋白(CRP)などごく少数を除くほとんどすべての血漿蛋白質は,糖を結合したいわゆる糖蛋白質である.血漿蛋白質に限らず生体内の他の多くの蛋白質もまた,糖を結合している.したがって生体内の蛋白質は,ペプチド鎖のほかに,それに結合している糖部分についても関心が寄せられなければならない.
本稿では,最近特に重要性の増してきた糖蛋白質の糖鎖部分につき,臨床医学と関連ある基礎的事項を中心に概説する.
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