コーヒーブレイク
雑誌の値段は高いか(?)
I. S.
pp.594
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203387
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先日の編集会議で,本誌『検査と技術』の一冊の定価が同類他誌より高いとの苦情が,アンケートに寄せられていることが披露された.そこで,年間購読料は本誌の方が大幅に安いのだから,理解していただく方法を考えてみよう,との話になった。
雑誌に限らず,物の値段をどう考えるかは,難しい.価値観の相違,内容(品質)や比較感の問題があるからで,日頃怠けながら働いていても自分の給料が高すぎると思っている人は少ない.最近も,今春ある私大医学部に合格し850万円ほどを払って入学手続きをした後,別の私大医学部にも受かったため,さらに1000万円を払って入学した学生がいたことを耳にした.そのほかでも,月700円の雑誌代が高いと嘆きながら,ヨーロッパ一周のパック旅行を楽しむ女性技師もいる.価値判断とはこういうものであろうか.
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