検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
パワースペクトルとその臨床的応用
松岡 成明
1
,
奥田 真也
2
,
石川 忠廣
2
,
山本 栄
2
1産業医科大学脳神経外科
2産業医科大学脳神経外科教室
pp.332-336
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203312
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脳波でみられるような律動的なパターンは,正弦波成分の和とみなしうる.このような信号を周波数成分に分析する方法が,周波数分析ないしスペクトル分析といわれている.スペクトル分析の理論は次の三つの場合に分けて考えられる1,2).
1)規則的な間隔で正確に繰り返す信号は,その繰り返し周波数と調和している周波数をもつ正弦波系列の和として表現される.成分は信号のパターンによって決まった振幅をもつ.この周期的信号を分析するこの方法が,フーリエ級数解析と呼ばれるものである.
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