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Panic values(Critical values)
松田 信義
1
1川崎医科大学
pp.203-204
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203279
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緊急異常値(panic valuesあるいはcritical values)という語は,読者に耳新しいかもしれないが,その由来は古く,既に1972年にLundberg教授によって提唱されている.これは,危篤状態の患者の(病因)診断,治療による救命をサポートするねらいをもって命名された検査診断用語である.
同教授の論文1)によれば,身寄りのない昏睡状態の患者に対し,緊急検査で血糖値6mg/dlという極端な異常値が報告された.しかし,そのとき,主治医はこの異常値に気づかなかった(糖液静注によって救命されたのに!).不幸にして翌日になってこの極異常値が気づかれ,直ちに最善の処置がとられたが既に手遅れで,患者の意識は戻らず死亡した.
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