けんさアラカルト
健康保険法改定の問題点
小河 一夫
1
1京都南病院
pp.66
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203249
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1.健保法改定の背景
去る10月1日から,健保法が改定されてスタートした.その骨子は,①本人給付に定率負担を導入,②その給付減分を財源に退職者医療制度を創設,③国保の国庫負担削減,④高額療養費限度額の修正,⑤日雇健保の廃止,⑥一定の自由診療に特定療養費を給付,⑦レセプト審査体制の強化,などである.
これらは59年度予算の概算要求に当たって発表され,わずか一国会の審議で成立したが,健保創始以来の十割給付・皆保険の目標を転換する大改革である.
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