けんさアラカルト
パラプラスト-ピッコライト二重包埋法
小関 弥平
1
,
元嶋 瑞代
1
,
沢田 昌宏
1
1江東微生物研究所病理部
pp.853-854
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203152
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光学顕微鏡標本作製の包埋剤としては,長年にわたりパラフィンが極めて普遍的に使用されてきた.しかしその割には,パラフィンの包埋剤としての性質を改良する努力がなされていないように思われる.かなり以前の方がむしろ季節,気温の変化に応じて,融点の異なるパラフィンを使用したり,混用する密ロウの量を加減するなどの工夫をしたものである.
現用のパラフィン包埋では2μm程度のいわゆる準超薄切片を作るのは難しく,特に間質に乏しく遊離細胞の密に分布するリンパ組織や,骨のような硬い組織で困難である.
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