基礎実習講座
アガーとアガロース
山岸 安子
1
1自治医科大学病院臨床病理部
pp.259-263
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202719
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臨床検査における血漿蛋白分画の臨床的有用性は大きく,その分画法も多目的に利用されている.そこに用いられている支持体にはセルロースアセテート膜,次いでアガーおよびアガロース,ポリアクリルアミドゲル,デンプンゲルなどである.
一般的にゲルとは水を含み軟らかく弾性のある性質をいい,構成物質は三次元的な構造をもつポリマーの網目を形成し,その空間は液体が大部分を占めている.ゲルの種類によって物理的性質は異なる.ここでは,アガーおよびアガロースゲルの特性について記述する.
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