望まれる臨床検査技師像
臨床検査技師が忘れてならないこと
樫田 良精
1
1前関東中央病院
pp.1050
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202639
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間もなく臨床検査技師になる皆さんに,卒業のはなむけとして,臨床検査技師としてぜひ忘れないでほしい一,二のことを述べておきたい.
わが国最初の本格的な中央検査室として,東京大学医学部附属病院に臨床検査部が新設されたのは昭和30年であった.私はこの2,3年前からこの新しいシステムの創設に専念していたが,この企画に当たり,日常頻繁に使われる検査は原則として中央化するという基本構想に従った.したがって計画の当初から臨床検査の範囲を検体検査に限定せず,生理検査をごく自然に取り入れた.米国の中央検査室が検体検査のみに限定して扱い,生理検査はその枠外であることを当時私は知らなかった.
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