知っておきたい検査機器
感受性検査自動読み取り器—Zone Measureヤマト科学ZM-31型ACCU-DATA SYSTEM
笠原 和恵
1
,
森安 惟一郎
1
1岡山済生会総合病院臨床検査科
pp.841-845
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202590
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一濃度ディスク法は,わが国における薬剤感受性検査測定法として広く用いられてきたが,阻止円を計測すること,ならびにそれからMIC近似値を換算し,成績提出というプロセスが繁雑なため,薬剤感受性検査測定法としてはむしろ三濃度ディスク法を用いる施設も少なくない.しかし筆者らは,カップ法による薬剤感受性検査の原理を反映した一濃度ディスク法が,感受性・耐性というデータのみにとどまらず,連続した数値で成績が残せる利点を推奨し用いてきた.一濃度ディスク法については,その再現性の問題などを論ずる人も少なくないが,規定された培地を用い,厚さやpHなど技術者なら当然の遵守しなければならない条件にそって行えば,良いデータが得られることは論をまたない.
一方欧米においても,一濃度ディスクによる阻止円の径を計測し,耐性(R),中間(M),感受性(S)の成績が出されているところが多く,それによってそれぞれの国内における耐性菌の動態(阻止円の径とともに)が把握されている.
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