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多層フィルム法による血液化学分析
近藤 朝士
1
1富士写真フィルム
pp.445
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202502
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本年1月の日本糖尿病学会関東甲信越地方会において,"多層フィルム法による新しい血糖測定法"の検討結果が東大第3内科を中心とするグループによって発表され,糖尿病外来でのリアルタイム血糖検査の可能性が示唆された.
多層フィルム法とは,化学検査スライドと反射測光方式のアナライザーとの組み合わせからなる血中の化学成分測定システムで,患者から採取した新鮮全血の1滴を1枚のスライド上に点着するだけの単純操作で,6分後には血糖量がプリントアウトされる様式の,完全ドライ型のものである.この簡便さにもかかわらずその定量性能は現在検査室で常用されているものと同等であり,さらに全血を試料としながら測定される血糖量は従来と同じく血漿中のブドウ糖濃度であることは注目に値する.
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