検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
リウマチ因子の検出
鈴田 達男
1
,
中村 節子
2
1東京医科大学血清学
2東京医科大学病院中央検査部
pp.623-627
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202104
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慢性関節リウマチ(Reumatoid Arthritis;RA)の患者血清中には,リウマチ因子(Rheumatoid Factor)と呼ばれる一種の自己抗体が出現する.このリウマチ因子は,RAの病因を規定する本質的な因子か,または病変の産物であるかについては賛否両論があり,まだよく分かっていないが,リウマチ因子を検出することで慢性関節リウマチの診断の助けになるのは確かで,種々の検査法が開発されている.測定法については「臨床検査」23,1184(1979)に既に述べたので,本稿ではそれ以外の事項について記す.
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