新しい機器の紹介
変型ウェル型シンチレーションカウンター"LKB 1270-Rackgamma"のRI in vitro検査への応用に関する解析
市原 清志
1
,
宮井 潔
1
,
山本 智英
2
1大阪大学病院中央臨床検査部
2大阪府立成人病センター内分泌
pp.1009-1013
発行日 1977年9月15日
Published Date 1977/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914482
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はじめに
近年ラジオイムノアッセイ(RIA)が一般臨床検査,研究面で広範囲に応用されるに至り,その検体数は飛躍的に増大している.この結果,単調な用手操作に由来する誤差の除去,操作に要する時間の短縮などのため,RIAの自動化が強く望まれる現状にある.現在一般に用いられているRIA測定装置としてのシンチレーションカウンターは,おおむね用手法用にデザインされたものであり,RIA全自動という点から見た場合問題があり,かつ処理能力,装置の大きさ,データ処理のオンライン処理に対する可能性など,実用性の面でも問題があると思われる.
我々は最近RIA自動化(RIA total system)用に開発されたLBK社の変型ウェル型シンチレーションカウンターである"1270-Rackgamma"の試用の機会を得た.そこでこの機種のRIAγ-カウンターとしての有効性につき,主として測定の再現性,実用性について,多機種との比較も交じえて検討を加えたので報告する.
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