おかしな検査データ
尿中17-OHCSの異常高値
山道 宏
1
1神戸市立中央市民病院臨床病理科
pp.952-953
発行日 1977年12月1日
Published Date 1977/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201530
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31歳,男性.1977年1月腹痛,不明熱にて本院救急入院.胃,腹部,腎のX線所見,脳波,筋電図いずれも正常.他の検査成績については表に示す.尿中17-OHCSの測定値60mg/dayを除いては,いずれの成績もほぼ正常であった.
血中コーチゾールはcompetitive protein binding assay法で測定し14μg/dlであった.尿中17-OHCSの測定にはPorter-Silber法(フェニールヒドラジンによる発色)とReddy-Jenkins-TornのSmith変法が一般に用いられている.当検査室では前者の方法で測定を行っている.今回の症例の尿は淡黄色,透明,pH中性,タンパク,糖いずれも陰性,ウロビリノゲン正常で血尿,混濁,ビリルビンは認められなかった.
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