救急検査の実技
集中治療室及び救急センターにおける心電図
長沢 紘一
1
1日本医大集中治療室
pp.773-776
発行日 1977年10月1日
Published Date 1977/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201475
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緊急時の心電図検査といっても特別に変わったことはない.日常の心電図検査と同様に読みやすく,しかも目的にあった心電図をとるように心がけ,1枚の心電図から得られる情報を,少しでももらさないように医師に伝えられればよい.
表は1976年度に日本医大病院集中治療室及び救命救急センターに収容された患者の内訳である.集中治療室に収容された内科患者のほとんどは,心筋梗塞と重症不整脈である,このような施設では,患者収容時より直ちに心電図モニターが行われる.従って,すべての患者に12誘導心電図を記録するとは限らない.この表を見ても外傷,熱傷などの患者がかなりの数を占め,これらの患者では,心電図の全誘導が記録できない場合も多くあることは明らかであろう.
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