文豪と死
堀 辰雄
長谷川 泉
1
1医学書院
pp.230
発行日 1977年3月1日
Published Date 1977/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201316
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堀辰雄(1904〜53)は新心理主義の詩人として新しい出発をし,詩から小説に転換した.モダニズム(芸術的近代派)の風潮に棹さしたエスプリのきいたしゃれた作家であった.
詩人としての出発は「驢馬」が舞台であり,のちに「四季」の中核となった.詩を書かなくなっても,堀辰雄の周りにただよっている詩的な雰囲気が,おのずから「四季」の詩人たちの中核としての存在を認めさせることになったのである.
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