ひとこと
卒後教育
古木 量一郎
1
,
山藤 武久
2
,
浅井 孝道
3
,
福岡 良男
4
1北里大病院臨床検査部
2東洋公衆衛生学院
3虎の門病院臨床化学
4東北大中検部
pp.148-149
発行日 1977年2月1日
Published Date 1977/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201291
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- 文献概要
毎年4月になると希望に胸ふくらませて新しい技師が入って来る.私の所はこれらの人々に,技術面はプロとして自己研修が当然のことと考え,専ら精神面の教育を第一にしている.まず病院の社会的意義,医療及び病院の中での検査部門,検査技師の役割と責任などを中心に話を進め,次いでプロとして当然の検査室24時間体制に必要な広範囲の救急検査項目の技術トレーニングを1か月間行う.この間検体のサンプリングの重要性についても教え,採血業務に積極的に取り組むよう指導する.
その後は北里大学病院臨床検査技師像の理想-検査範囲をある程度広範に習得し,そのうえに他人以上にある特殊技術を身につけた人(けんさ,3(6),1972)を目標に,数種目に及ぶ2か月ごとのローテイションを1年間行ってから専門の配置につくことを試みてきたが,女性技師が多い関係,途中で辞める方がいてその補充にローテイションを常に崩さなければならない.またこの程度の研修では中途半端であるという意見が新人側からも受け入れ側からも指摘され,今後はローテイションの範囲を選択して半年くらいずつで2〜3年ということも立案中である.そうすれば修了した部門の臨時のカバーなども円滑に行われるのではないかと思う.ただ女性の在職期間は短いので,ローテイションだけで専門に打ち込む前に辞める人人も出る心配がある.
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