二級試験合格のコツ
臨床化学
保崎 清人
1
1東京医歯大・検査部
pp.457-460
発行日 1976年6月1日
Published Date 1976/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201084
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臨床化学の二級臨床病理技術士資格言忍定試験は筆記試験と実地試験とからなり,筆記試験の合格者のみが実地試験を受けられる制度になっている.そこでまず合格するにはよく整理された基礎的及び実際的な知識を身につけることが肝要である.次に実地試験では与えられた課題を規定時間内に手際よく完了させることが必要である.この間に測容技術,計器の取り扱い方及び実験結果などを通じ,技術レベルが判定される.また種々の関連事項や正常値に関する知識などについても質問される.これらいずれの面でも大きな欠点がなく,総合力で合格レベルに達している者が合格とされる.そこでいくら技術が良くても測定原理などを理解していない人,知識が豊富でも経験が欠如している人,また一見手慣れていても手技に悪い癖のある人などは決して合格できない.要は日ごろから正しい知識とそれに基づいた正確な手技を身につけておくことが大切である.
以下実地試験で50年度に見られた極めて基本的な欠点につき解説する.
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