Japanese
English
研究
尿中LDH総活性及びそのアイソザイム分画について—基礎的検討と正常値
Study on Lactic Dehydrogenase Activity and Isoenzyme in Urine:Basic examination of method and normal values.
蓮沼 紀子
1
,
佐野 紀代子
1
,
保崎 清人
1
Noriko HASUNUMA
1
,
Kiyoko SANO
1
,
Seijin HOSAKI
1
1東京医科歯科大学病院検査部生化学
1Central Clinical Laboratory,Tokyo Medical and Dental University
pp.75-78
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914999
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緒言
尿中酵素の一つに乳酸脱水素酵素(Lactic Dehydro-genase,E.C1.1.1.27;以下LDH)が挙げられる.LDHは肝臓及び心臓に次いで腎組織中に多く含まれていることから,主に腎臓より排泄されている尿中LDHを測定することは,腎疾患の診断ならびに予後の判定に役立つ可能性が考えられる.
既に尿中LDH総活性は腎臓及び膀胱に悪性腫瘍がある場合に高値になるとの報告がなされており1),また総活性のみでなく尿中LDHアイソザイムパターンから腎臓感染あるいは膀胱感染かを区別しうるとの報告もある2).
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