特集 必修 日常検査の実技
生理
基礎代謝の測定
伊藤 朗
1
1慈恵医大病院中検
pp.102-105
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200855
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
基礎代謝量の測定は早朝空腹時(夕食後10時間経過),安静状態(覚醒仰臥30分),室温,湿度が適度な状態(20℃,60%)で行う.本来は酸素摂取量,炭酸ガス排出量を求めて呼吸商を計算し(CO2/O2),その際の酸素1l摂取当たりの燃焼カロリー(温当量)から単位時間,単位体表面積当たり(m2)のカロリー量に換算するのだが,現実にはガス分析が困難なため,呼吸商を0.82,温当量を4.825cal/lとして計算している.また臨床診断上,正常基礎代謝量に対する割合を計算する.これを基礎代謝率(BMR)といい,データとしてはこの%を報告する.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.