クローズアップ
丸谷 和子—兵庫職業訓練校臨床検査科指導員
大槻 みさ子
1
1大阪府立病院特殊救急部
pp.56-57
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200788
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現場での経験を生かして
卒後すぐ阪大病院に勤め,去年暮れまでの13年間ほぼ細菌一筋できたベテランである.学校側の強い要請により母校の教壇に立つことになった.発病前は幼稚園の保母さんだったそうで,何よりも子どもや学生がかわいいという.
教えるに当たって,現場で長年苦労してきた経験は大きい.学校で教科書を元に教えられただけでは気がつかない面,不足がちな面を体験を通して指導できる.また一方,病院実習時の学生の態度も厳しく言い渡せる.実際現場にいたころ,ただ時間さえ過ごせばよいという態度の学生には,一通り以上のことを教える熱意は持てなかったという.真剣に勉強しようと食いついてくる学生には,指導技師はまじめに対応する.どちらが身につくかは言うまでもない.自分が教える学生にはその点を徹底的に教えておきたいとのこと.
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