技術講座 細菌
糞便の検査・2
小栗 豊子
1
1順大病院中検
pp.66-67
発行日 1974年8月1日
Published Date 1974/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200545
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便から検出される病原菌として重要なものは前号で述べた.下痢症の場合これらの中のどの原因菌が強く疑われるかは,臨床症状や問診では推定困難な場合が少なくないであろう.特に検査すべき菌種として依頼があった場合には,その菌種の検出率をよくする方法(選択増菌培地のある菌種ではこれを用いるなど)を併用すべきことはもちろんであるが,一方,その他の病原菌にも十分注意をはらった検査法を行う必要がある.今回一検査例の中で病原菌のスライド凝集反応の方法ならびに注意点について学ばれたい.
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